白石範孝集大成の授業-全時間-全板書-モチモチの木
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出版年月:
ページ数:80
筑波大学附属小学校で国語教師として26年間教壇に立たれた白石範孝先生集大成の授業をここに公開。3年生定番教材「モチモチの木」では、「豆太は変わったの?変わらなかったの?」の問いを子どもたちに見つけさせ、4年生定番教材「ごんぎつね」では、「ごんはなぜ、こんなにも『つぐない』をしたのだろう」の問いを子どもたちから引き出し、6年生定番教材「やまなし」では、額縁構造、五月と十二月の場面のとらえ、そして、宮沢賢治の描きたかった理想の世界を読み、その解決や表現をはかる過程の、詳細な教材分析シート、単元構想、板書、また授業でのやりとり、子どもたちのノート、作品まですべてを記録しました。国語授業者のトップランナーがたどり着いた珠玉の授業をご堪能ください。
目次
はじめに 1
Ⅰ章「モチモチの木」白石流教材分析と全時の板書
教材分析シート 4
単元構想シート 6
第1時の授業の板書 8
第2時の授業の板書 10
第3時の授業の板書 12
第4時の授業の板書 14
第5時の授業の板書 16
第6時の授業の板書 18
Ⅱ章「モチモチの木」単元構想
「モチモチの木」教材としての魅力 22
単元を構想する 22
単元計画(全6時間) 23
Ⅲ章「モチモチの木」全時間の授業
第1時 共通の読みの土俵を作る
―作品を丸ごととらえ、作品全体を一文で書く― 26
第2時 「思考のズレ」を生む
―「豆太は変わったのか?」を考え、読みの方向を持つ― 34
第3時 物語の三部構成から読む
―中心人物「豆太」のこだわりから変容を読む― 44
第4時 「問い」の解決をする
―中心人物の変容を「一文で書く」― 52
第5時 変容の因果関係を読む
―豆太の勇気とやさしさを考える― 62
第6時 作品のテーマに迫る
―なぜ豆太はおくびょうに戻ったのかを読む― 70
「モチモチの木」授業を終えて 78
著者紹介 79