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見方・考え方[国語科編]

中村 和弘/編著、東京学芸大学附属小学校国語研究会/著


読者対象:小学校教員

出版年月:

ページ数:132

「言葉による見方・考え方」への確かな理解が、国語授業観を劇的に変える!

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新学習指導要領の最重要キーワードの一つ「見方・考え方」。
国語科においても教科目標の最初に示されているが、
様々な事象の内容を自然科学や社会科学等の視点から理解することを直接の学習目的としない国語科においては、
その「見方・考え方」を働かせる対象は「言葉」そのものである。
つまり、「ありの行列」という教材を使って学びながらも、「あり」について詳しく探究することを目的とせず、
事例の配置や全体の構造など言葉と言葉のつながりを見取り、筆者の主張について、その表現の妥当性を吟味することなどを学ぶのが国語科の学習といえる。
いわば、「見方・考え方」とは、その教科で学ぶべきそのものを端的に示したものである。

本書では、ねらいとする力を育むために必要な言葉の意味、働き、使い方等を<見方(視点)>とし、
その視点から文章を吟味することを<考え方(思考)>として提案した。
それは例えば「ありの行列」であれば、「はじめに」「次に」という『接続語』に着目して、段落相互の関係から文章構成を捉えるという<見方(視点)>であり、その『接続語』から前後の段落のつながりとその目的などを吟味するという<考え方(思考)>を働かせることをいう。
<考え方>を働かせていく過程で<見方>が更新され、更新された<見方>が働くことで<考え方>も進化していく。
<見方>と<考え方>は互いに密接につながりあって、言葉の力を確かなものにしていくのである。

●第1章 理論編「言葉による見方・考え方」とは
●第2章 座談会「言葉による見方・考え方」を働かせる授業とは
●第3章 実践編「言葉による見方・考え方」を働かせた授業とは

以上3章から、教科の本質に立ち返った国語授業の具体像を提案する。

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「資質・能力」に汎用性を与える「概念的な知識の獲得」。

そのために教材の「内容」と「形式」をバランスよく学び、自覚的に言葉の力を更新する必要がある

そのとき「視点」(見方)が必要であり、知識を概念化するには「思考」(考え方)が欠かせない。

「言葉による見方・考え方」を働かせる授業は、子供の学びを確かにし

多様な価値観のもと、主体的に対話できる「豊かな言葉の使い手」を育てる!
目次
第1章 理論編「言葉による見方・考え方」とは(国語科の授業は何を学ぶのか;新学習指導要領と「見方・考え方」;「言葉による見方・考え方」を働かせた国語科の授業づくりに向けて)
第2章 座談会「言葉による見方・考え方」を働かせる授業とは(読むための「手段」;内容と形式のバランスはいかにあるべきか;「身に付ける」のか「働かせる」のか ほか)
第3章 実践編「言葉による見方・考え方」を働かせた国語授業(1年“文学”;1年“説明文”;2年“文学” ほか)
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著者プロフィール
中村 和弘
東京学芸大学准教授
【2018年1月現在】