教師の仕事ここまで!
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ページ数:144
教師を多忙にするのは、労働時間・労働内容・労働範囲における「3つの曖昧さ」だった!自分の仕事は「ここまで」と線引きして、無駄な努力をカット!仕事に忙殺される現代の先生に向けて、楠木流の頑張りすぎない働き方を提案する一冊。
教師の仕事に潜む「3つの曖昧さ」とは?
1「労働時間の曖昧さ」・・・・・・・・・放課後はどこまで働くのかが曖昧
2「労働内容の曖昧さ」・・・・・・・・・授業をどこまで極めるのかが曖昧
3「労働範囲の曖昧さ」・・・・・・・・・学校外にどこまで関わるのかが曖昧
教師の仕事には、これら3つの曖昧さが潜んでいます。そのため、真面目な先生ほど際限なく取り組み、仕事の量も範囲もどんどん広がってしまうのです。まずは、この曖昧さに対して、「これっておかしくないかな」と疑問をもつことです。問題意識がなければ、いつまでたっても変わりません。
自分にできることは「ここまで」と線引きする
仕事に忙殺されている現状を変えるためには、勇気を持って、自分の仕事は「ここまで」と線引きすることが大切です。子どもたちのためにできるだけのことをしたいという先生も多いことでしょう。また、世間からも、教師は公私の境なく働くものだというイメージを持たれているのが現状です。しかし、上手な「手抜き」はけっして教師のためだけではないのです。例えば、プリントや宿題の丸付け、理科の実験の準備や片付けなどを子どもたちに任せてみると、むしろ意欲がぐっと高まります。本書では、授業・学級経営・生活指導・校務処理の場面における、上手な「手抜き」のテクニックを豊富に紹介しています。
教師は「何でも屋」ではない!
保護者からは、様々なお願いをされることでしょう。しかし、そのすべてに対応していたら、学校外も含めて、仕事の範囲はどんどん広がっていきます。また、放課後のトラブルに対して、下手に介入したために事態がこじれたなどというケースも考えられます。後先考えずに、何でも安請け合いするのはNG!教師としてどこまでできるかを常に考えながら、「ここまで」と線引きする姿勢が大切です。ただし、明確な理由をきちんと説明する必要があります。本書では、保護者の信頼を失うことなく、きちんと線引きするコツを紹介しています。
Chapter1 教師の仕事に潜む「3つの曖昧さ」
1 教師の働き方はどう変わった?
2 教師を多忙にする「3つの曖昧さ」
(1)「労働時間の曖昧さ」
(2)「労働内容の曖昧さ」
(3)「労働範囲の曖昧さ」
Chapter2 労働時間の曖昧さ
1 なぜ教師には残業手当がない?
2 教師という立場の曖昧さ
3 労働時間はどこまで?
(1)休憩時間すら取れない教師の日常
(2)「時間外勤務を命じることはできない」
4 労働時間に線引きするために
(1)「おかしい」という自覚をもつ
(2)学校はブラック会社?
Chapter3 労働内容の曖昧さ
1 教師の仕事って何?
(1)学習指導はどこまで?
(2)生活指導はどこまで?
(3)時代遅れの対応が無駄を生む
2 労働内容に線引きするために
(1)「仕事を減らす」ことへの抵抗感
(2)「すべきか」ではなく、「できるか」
3 授業を効率化する
(1)「わかる」と「できる」を区別する
(2) あえて失敗を見せる
(3)できるだけ早くパターン化する
(4)授業の準備片付けは子どもの仕事
4 学級経営を効率化する
(1)宿題の丸付けは子ども自身で
(2)テストやノートの点検はスムーズに
(3)トラブル防止に予備を用意
(4)子どもの興味を逆手にとる
(5)クラス全体を考えて
(6)管理職を大いに利用する
5 生活指導を効率化する
(1)被害者には先手必勝、加害者には本人の口から
(2)校内に教師の死角をなくす
(3)指導方針は学級通信で宣言
6 校務処理を効率化する
(1)校務処理には軽重をつけて
(2)ICTの活用
(3)指導要録を記入するときのコツ
(4)会議を短時間で終わらせるために
(5)固定観念を破る
Chapter4 労働範囲の曖昧さ
1 どの範囲までが教師の仕事?
2 労働範囲に線引きするために
(1)優先順位を決める
(2)学校外のトラブルには踏み込みすぎない
(3)保護者に携帯番号は教えない
(4)「前例」を見つける
3 トラブルを減らすために
(1)すぐ専門家に任せる
(2)子どもの登校は教師の目が届く時間内に
4 保護者対応にも線引き
(1)家庭の教育方針には口出ししない
(2)余計な解釈を挟まず、事実のみを告げる
(3)保護者の苦情は考え方次第
(4)保護者にも、教師の仕事をPR
Chapter5 豊かな教師生活に向けて
1 仕事にきちんと線引きするために
(1)自分の中に判断基準をもつ
(2)「しなければならない」の呪縛を捨てる
(3)「これっておかしくない?」と常に疑問をもつ
2 教師こそプライベートが大事
(1)趣味を楽しむことが仕事につながる
(2)何より大事な気分転換になる
(3)考え方の軌道修正ができる
3 教師生活を楽しもう
(1)「行動する教材研究」のすすめ
(2)時間の余裕=精神の余裕
(3)体力の衰え=精神力の衰え
(4)やはり、子どもの笑顔は素敵