Left Continue shopping
Your Order

You have no items in your cart

Promotion
Read more

「自立した学び手」が育つ算数の授業

全国算数授業研究会/編著


読者対象:小学校教員

出版年月:

ページ数:262

本書の概要

小学校教育を通じて、児童を「自立した学び手」へと導いていくための、算数授業の実践提案。

不確実性の時代に求められる自律型の人材を育成する、算数授業の具体がわかる!

学び力を引き出す授業で子どもはもっと自立する。

?

本書からわかること

# なぜ「自立した学び手」に育てるのか

子どもを取り巻く状況は刻々と変わり、今後もその変化の速さは加速度を増していくに違いありません。

そういう時代に、学校で毎日行う算数の授業はどこを目指せばよいのでしょうか。

それは、教えられた方法で速く正しい答えを求めることよりも、はじめて出合う問題に対しても、それまでの知識や経験を活かして、自分が納得する解を得ようと働きかけることができる態度や能力を育てることでしょう。

本書では、「自立した学び手」に育てる意味を、以下の3つの項目で具体例を上げて論じています。

  • 今こそ「自立した学び手」に育てる
  • 「自立した学び手」に育たない現状
  • 理想とする「自立した学び手」の姿

# 「令和の日本型学校教育」における自立した学び手の育成

” 「令和の日本型学校教育」の構築を目指して”の答申で示された、「自立した学習者」という目指すべき子どもの姿。

本書では、授業者ならではの具体例ベースで、個別最適な学びと,協働的な学びを実現する授業を提案しています。

  • 「協働的な学び」と自立した学び手
  • 「学習の個性化」と自立した学び手
  • 「指導の個別化」と自立した学び手
  • 「カリキュラム・マネジメント」と自立した学び手

# 「自立した学び手」の姿と育成方法

自立した学び手の具体的な5つの姿を例示して、算数授業で実現したい自立の具体とその育成方法を示しています。

  • 自分の課題を設定する
  • 自己を調整しながら学ぶ
  • 明解な論理を構築する
  • 学びを整理する
  • 学びを深化する

また、小学校算数の4つの領域で、各学年段階ごとの、自立した学び手が育つ授業例を掲載しています。

  • 自立した学び手が育つ「数と計算」(低・中・高)
  • 自立した学び手が育つ「図形」(低・中・高
  • 自立した学び手が育つ「測定」
  • 自立した学び手が育つ「変化と関係」
  • 自立した学び手が育つ「データの活用」(下・上)

こんな先生におすすめ

自立を促す授業の具体が知りたい先生 / 算数の授業をより良くしたい先生

執筆者一覧 (執筆順)

夏坂哲志  (筑波大学附属小学校)
尾正彦  (関西大学初等部)
大野 桂  (筑波大学附属小学校)
盛山雄  (筑波大学附属小学校)
森本隆史  (筑波大学附属小学校)
桑原麻里  (宮崎市立江平小学校)
中田寿幸  (筑波大学附属小学校)
江橋直治  (国立学園小学校)
田中英海  (筑波大学附属小学校)
永田美奈子 (雙葉小学校)
中村潤一郎 (昭和学院小学校)
青山尚司  (筑波大学附属小学校)
尾崎伸宏  (成蹊小学校)
平川 賢  (昭和学院小学校)
小泉 友  (東京都立川市立西砂小学校)
千々岩芳朗 (福岡県香春町立香春思永館)
中村 佑  (仙台市立寺岡小学校)
河内麻衣子 (東京都豊島区立高南小学校)
山田剛史  (東京学芸大学附属竹早小学校)
瀬尾駿介  (広島県三次市立十日市小学校)
岡田紘子  (お茶の水女子大学附属小学校)
久保田健祐 (兵庫県西宮市立鳴尾東小学校)

目次
はじめに

Chapter 1 なぜ「自立した学び手」に育てるのか

◆今こそ「自立した学び手」に育てる
自分で決める/「わかりやすい」が歓迎されていないか/「速さ」の公式は必要か/自分に合う学び方を見つける/結果よりも大切にしたいこと/

◆「自立した学び手」に育たない現状
「自由」を奪うと「自立」しない/「めあて」「まとめ」「ふりかえり」で子どもは「自立した学び手」に育つのか/「自立した学び手」を育てる教師は「自立」しているのか/「めあて」が教師から一方的に提示されると「自立」しない/強制的な対話から「自由」が消える/形式的「まとめ」が自立した学び手を阻害する

◆理想とする「自立した学び手」の姿
問題解決の方略を身につけていく子ども/価値を成長させていく子ども/分からなさ・困っていることを課題として設定できる子ども

Chapter 2 「令和の日本型学校教育」における自立した学び手の育成

◆「協働的な学び」と自立した学び手
他者から学ぶ/協働的な学びの中で育てる自立した学び手

◆「学習の個性化」と自立した学び手
「学習の個性化」について/「自立した学び手」とは?/自立できないようにしていないか/「いちごをあらわそう」/低学年の子どもへの言葉かけで意識したいこと/教師が限定することで、子どもたちが広げようとする

◆「指導の個別化」と自立した学び手
指導の個別化とは/これまでの「個に応じた指導」/「指導の個別化」で危惧されること/「指導の個別化」の具体化/発展させていくことを意識する

◆「カリキュラム・マネジメント」と自立した学び手
カリキュラム・マネジメントとは/自立した学び手を育てる授業/年間計画の見直し、単元の見直し、一単位時間の授業の見直し/立方体の展開図は11通りしかないと言えるのか/日々の授業の改善が、単元、年間の指導計画の改善につながっていく/校内研究会がカリキュラム・マネジメントの中心となる

Chapter 3 「自立した学び手」の姿と育成方法

◆自分の課題を設定する子ども
主体的問題場面への関わりをつくる/試行錯誤の場面をつくる/仮定する場面をつくる/個々のめあてを集団のめあてとして昇華
  
◆自己調整しながら学ぶ子ども
修正や試行錯誤をうみ出す間/ずれに正対した時に、メタ認知が働き始める/質問行動につながらない子どもの様相から/仲間の考えを聞いて修正すること、次の解決に活かすこと・肯定的な気持ちのもてる教室環境

◆明解な論理を構築する子ども
「どうして?」から始まる論理的思考/論理的な思考を育てるために/明解な論理を構築する子どもの姿/明解な論理を構築できるようにするための具体的な手立て/他者意識をもたせるために

◆学びを整理する子ども
学びを整理するのは、誰?/ガクモン、ゲットだぜ!/形式やきまりは必要ですか?/子どもを困らせているだろうか

◆学びを深化する子ども
学び続ける人間の育成/生涯学習/学びを深化・追求する家庭学習/ノートづくり/活用場面を見出す

Chapter 4 「自立した学び手」を育てる算数授業

◆自立した学び手が育つ「数と計算」(低学年)
◆自立した学び手が育つ「数と計算」(中学年)
◆自立した学び手が育つ「数と計算」(高学年)
◆自立した学び手が育つ「図形」(低学年)
◆自立した学び手が育つ「図形」(中学年)
◆自立した学び手が育つ「図形」(高学年)
◆自立した学び手が育つ「測定」
◆自立した学び手が育つ「変化と関係」
◆自立した学び手が育つ「データの活用」(下学年)
◆自立した学び手が育つ「データの活用」(上学年)
   
執筆者一覧

編著者紹介