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はじめての理科

八嶋 真理子・辻󠄀 健/編著


読者対象:小学校教員

出版年月:

ページ数:128

授業づくりの基礎・基本をぎゅっとまとめた「はじめて」シリーズ登場!

本書の概要

新年度、ドキドキの学級開きを済ませると、待ったなしで始まるのが「授業」です。1日に何教科も、そして毎日行われる授業。どうしたら「わかりやすい」「楽しい」授業ができるだろう。そもそも、それぞれの教科で「『何を』教えたらよいのだろう」そう考えて不安になっている先生向けに、授業づくりの基礎・基本をぎゅっとまとめた「はじめて」シリーズを刊行しました。ラインナップは「国語」「社会」「算数」「理科」「図工」「体育」「英語」「道徳」です。気になる教科、不安な教科からお手にとってご覧ください。

本書からわかること

<授業づくり、指導技術、評価など押さえるべきポイントを解説>

本書は以下の内容で構成されています。

  • 第1章 理科の教科特性・・・・知っておきたい教科の特徴
  • 第2章 理科の授業準備・・・・学習指導案の書き方、教材研究など、授業の前にしておくとよいこと
  • 第3章 理科の授業づくり・・領域などに応じた授業づくりのコツ
  • 第4章 理科の指導技術・・・・発問や板書、ノート指導など教師の技を伝授
  • 第5章 理科の学習評価・・・・3つの観点に基づいた学習状況の見取り方など
  • 第6章 理科の校外学習・・・・野外観察、家庭での観察、博物館や科学館との連携など
  • 第7章 Q&A・・・・・・・・授業内でおきる困り事や教材のお悩みなど

※「校外学習」の章は理科のみ。算数には「家庭学習」の章があります。

いずれも、これだけは知っておきたい授業づくりの基礎・基本を、各項目1~2ページでコンパクトにまとめています。気になる内容、必要な項目を選んで読める構成です。

<苦手教科対策に、または若手指導の際のテキストにも最適>

教師とはいえ、教えることが不安な教科、苦手な教科もあります。かといって、専門性の高い本を読んでも、どこから手を付けたらよいかわからずますます自信をなくす日々・・・。そんなときでも、この1冊さえあれば、必要最低限のことは学べます。
また、若手を指導する先生にとっては、本シリーズを若手教師のためのテキストとして活用いただくことをオススメします。忙しい毎日、丁寧に指導したくても教える時間も内容も限られてしまいます。そんなときでも、本書をベースに指導して、あとは先生の知恵と経験を伝授してください。

<充実の編著者陣>

本シリーズの編著者はいずれも各教科のエキスパートたちです。各教科の本質を心得た的確な解説で、毎日の授業づくりを支えます。

<「理科」授業で大切なこと>

理科は「普段、何気なく通り過ぎている身の回りの自然が、実はとても面白いということに気付くことができる教科」です。理科の専門知識があまりないから……と不安を感じている先生もいるかもしれません。それよりも大切なことは、子どもの声に耳を傾けながら、子ども自身が問題を科学的に解決する過程に寄り添うことです。子どもと一緒に驚いたり喜んだりしながら自然事象の面白さを見つけていく、そんな理科授業をつくるための考え方や手立てを紹介します。

こんな先生におすすめ

  • 初任の先生
  • 教員経験が浅く、授業づくりに不安を感じている先生
  • 若手教員の指導に当たっている先生
  • 自信をもって授業したい先生
目次
はじめに

第1章 理科の教科特性
1 理科ってどんな教科?
2 理科で身に付けたい「問題解決」の力
3 理科の見方・考え方って何?
4 3年生の理科のポイントは?
5 4年生の理科のポイントは?
6 5年生の理科のポイントは?
7 6年生の理科のポイントは?
8 エネルギー領域の学びで大切にしたいこと
9 粒子領域の学びで大切にしたいこと
10 生命領域の学びで大切にしたいこと
11 地球領域の学びで大切にしたいこと
コラム 担任理科と専科理科、教科担任制、それぞれのよさは?

第2章 理科の授業準備
1 目指したい授業を思い描こう
2 教科書を読み解こう
3 教材研究はどう行えばいい?
4 単元全体の流れを考えよう-単元計画の作成-
5 1時間の流れを考えよう-本時案の作成-
6 準備と予備実験をしよう
7 発展編 教材研究を深めていこう
コラム 観察・実験の充実のために理科支援員を活用しよう

第3章 理科の授業づくり
1 授業をシミュレートしてみると
2 問題解決の流れをつくろう
3 「自然事象に対する気付き」がもてる導入とは?
4 「問題を見いだす」ための工夫とは?
5 「予想や仮説の発想」では根拠を明確に
6 問題、予想や仮説を踏まえて「解決の方法を発想」しよう
7 「観察・実験」中の子どもの思考に注目しよう
8 「結果の整理」では結果と考察を混同していないか注意!
9 「考察」は予想に立ち返りながら
10 問題に正対した「結論の導出」を
11 「振り返り」では再び自然事象に当てはめて
コラム 子ども自身が学び方を振り返る場面をつくろう

第4章 理科の指導技術
1 安全な観察・実験のために必要なこと
2 ノートやワークシートは思考の軌跡を残すもの
3 板書で問題解決の流れを見せよう
4 机間指導で子ども一人一人を支援しよう
5 個々の考えを尊重して話し合いを図ろう
6 ICT活用で学びの可能性を広げよう
コラム 理科での「個別最適な学び」って何?

第5章 理科の学習評価
1 学習評価は何のために行うの?
2 「評価規準」って何?
3 「指導に生かす評価」と「記録に残す評価」はどう違う?
4 「知識・技能」で評価したい子どもの姿とは?
5 「思考・判断・表現」で評価したい子どもの姿とは?
6 「主体的に学習に取り組む態度」で評価したい子どもの姿とは?
7 子どもの記述や行動をどう見取ればいい?
コラム 「自然を愛する心情」をどう評価する?

第6章 理科の校外学習
1 野外観察で心がけたいこと
2 野外で事故が起きてしまったらどうする?
3 家庭での観察で気を付けたいこと
4 科学館や博物館などと連携しよう
5 授業の学びを家庭学習につなげよう
コラム 自由研究はどう指導すればいい?

第7章 Q&A
Q1 子どもに難しいことを聞かれたらどうする?
Q2 子どもが自分で問題を見いだせるようにするには?
Q3 教科書どおりに実験しないといけない?
Q4 キット教材を使うと、学びが深まらないこともある?
Q5 グループ実験だと、見ているだけの子どもが出てしまいがち
Q6 結果と結論は同じでいいの?
Q7 生き物教材がうまく育たない……どうする?
Q8 天気や月、星などの授業日が都合よく晴れない……どうする?
Q9 塩酸などの薬品の準備と処理はどうする?
Q10 障害や発達に課題のある子どもと一緒に観察・実験をするには?

おわりに
著者プロフィール
八嶋 真理子(やしま まりこ)          
玉川大学教師教育リサーチセンター客員教授
横浜国立大学教育学部生物学科を卒業後、横浜市の小学校教諭、指導主事、副校長、校長を歴任。その間、森本信也先生(横浜国立大学名誉教授)に師事し、子どもの科学概念の変容と理科授業のデザインについて研究。2017年より現職。子どもの科学の芽を温かな眼差しで受け入れ、育てることのできる教員の育成に力を注いでいる。
日本理科教育学会フェロー、『理科の教育』編集委員。小学校学習指導要領解説理科編作成協力者(平成20及び29年)。
主な著書に『小学校指導法 理科』(分担執筆、2021、玉川大学出版部)『理科の授業で大切なこと』(分担執筆、2022)『これからの理科教育はどうあるべきか』(分担執筆、2023、いずれも東洋館出版社)などがある。

辻󠄀 健(つじ たけし)            
筑波大学附属小学校理科教育研究部教諭
1973年福岡県生まれ。横浜国立大学教育学部にて修士を取得。横浜市の小学校に勤務した17年間、一貫して理科授業の研究に取り組む。2015年より現職。
日本初等理科教育研究会役員、日本理科教育学会『理科の教育』編集委員、NHK「5分でわかる理科」「ツクランカー」「ふしぎエンドレス」番組制作委員を務める。Facebookグループ「F・Rika」主宰。Podcast「おしゃべりな理科」配信。
主な著書に『理科は教材研究がすべて』(共著、2021)『イラスト図解ですっきりわかる理科 授業づくり編』(共著、2022)『理科でつくるウェルビーイング』(共著、2023、すべて東洋館出版社)などがある。